境川農場栽培履歴1999年度産
ゴルビー |
ピオーネ |
ベイジャーガン |
概要
ここ境川農場(30アール)は、’92年に棚田を造成しブドウと土を同時に育ててきました。たい肥、カキ殻などの有機質肥料と除草剤を使わずにライムギ、雑草を刈り取り土に返す草生栽培、マイクロスプリンクラーによるかん水、独自開発した簡易雨除けハウス栽培に適した新しい仕立て方(新短梢剪定、改良ケイン型)などを取り入れ、新しいブドウ栽培理論を実証している農場です。これまでにブドウの樹も土も順調に育ち、着実に成果が上がっています。
元肥1998年11月
ブドウに肥料を与えるという意識よりもブドウに合った土壌環境を整えるために肥料を入れているので、普通栽培と比較すると、栄養分としては半分以下程度です。土壌分析の結果でリン酸と微量要素のマンガンと亜鉛の不足が指摘されたので、SB-Tたい肥、アルファルファたい肥、リン酸ぼかし、骨粉、過燐酸石灰、硫酸カリ、土壌改良材、微量要素肥料を全面散布しトラクターで浅く耕起しライムギの種を蒔いてからSB-T液(ミネラル酸性水)をかん水しました。
前年は、雑草草生の不耕起栽培で、SBTたい肥、カキ殻、SBT液のかん水だけでしたので、今年はいろいろなものが入って土がびっくりしているかもしれません。土壌分析はブドウの状態に疑問がある時だけ実施します。
追肥1999年
4月1日 | 撒布 | 土壌分析から判断して | 微量要素 | ミネラックス | 70Kg |
4月8日 | 撒布 | ライ麦の生育に | 有機アミノ酸 | ジャンプ | 40Kg |
5月19日 | 葉面散布 | マンガン500倍 | 木酢、メリットM、ミネラル塩 | 1000倍 | 500L |
6月18日 | かん水 | メリットM250倍 | 木酢100倍 | 500L |
農薬の使用状況(30アール)
4月17日 | 石灰硫黄合剤20倍 | ベンレート(殺菌剤)400倍 | ミネラル塩1000倍 | 200L |
5月22日 | リドミル(殺菌剤)1000倍 | メリットM1000倍 | ミネラル塩1000倍 | 500L |
6月8日ロザリオのみ | ポリベリン(殺菌剤)1000倍 | メリットM1000倍 | ミネラル塩1000倍 | 100L |
6月8日 | オルトラン(殺虫剤)2000倍を | 上記薬液に加える | 400L | |
6月15日 | ストロビー(殺菌剤)5000倍メリットM | ミネラル塩1000倍 | マンガン500倍 | 500L |
7月2日 | アドマイヤF(殺虫剤)5000倍 | トリフミン(殺菌剤)2500倍 | 500L | |
7月15日 | ICボルドー(殺菌剤)50倍 | リン酸カリウム500倍 | ミネラル塩1000倍 | 700L |
植物成長ホルモンの使用状況
5月31日から | ゴルビー | ||||
6月6日まで | ピオーネなど | 1回目ジベレリン | 12.5〜25ppm | 浸漬処理(満開後) | 6L |
6月19日 | ピオーネなど | 2回目ジベレリン | 25ppm | 散布 | 15L |
6月21日 | ロザリオ | ジベレリン | 25ppm | 散布 | 5L |
6月21日 | リザマート | ジベレリン | 10ppm | 散布 | 4L |