葡萄通信 00/03/13

芽キズを付けている

切り込みの様子

樹液が流動する前に芽の手前に写真のようにキズをつけます。枝は、切られた所から芽が吹くので軽く切り口をつけることにより、芽吹きを良くします。芽キズを付けると言うので、間違って芽にキズをつけたり、芽と反対側を傷つけた人もいました。切り口により、植物成長ホルモンのオーキシンが逆流し芽を刺激することで芽吹きが始まるのと言われています。芽を一芽だけ残す短梢剪定の部分は、芽吹が良いというのも同じ理由です。

また、芽吹きの良いデラウエア、ベリーAなどは処理しません。主に、巨峰系品種とロザリオなど芽吹きの悪い欧州系品種の先端の新しい枝だけ処理します。芽キズ処理するのが寒すぎると凍害を受け、遅過ぎると樹液が溢れ、芽が出にくくなるので限られた期間が適期になります。


葡萄通信 00/03/02

チッパーでの作業

チップ

剪定では、約90%の枝が切り落とされるわけですから、かなりの量があるわけです。この枝ををチッパーで粉砕する作業が始まりました。チップにした方が分解が早まり、害虫の駆除にもなります。また、農場内で自然循環させることが、有機質の補給と土作りにつながります。昨年は、不覚にもこの機械で怪我をしてしまったので、親父と二人で作業を進めています。


目次へ