葡萄通信 01/07/25

境川農場のロザリオ・ビアンコの袋かけ前の様子です。

空梅雨のあとの猛暑のため、高温障害を避けるために、袋かけや摘心(枝の切り詰め)を遅らせ、定期的なかん水をして見守ってきました。このロザリオの袋かけが終わると、摘心をし、ブドウ棚からの光の入り方を調節します。

各品種ごとに、それぞれ適切な明るさを保つことで、美味しいブドウに仕上がります。それと同時に、今年の樹や枝の状態が、来年のブドウに大きな影響を与えるのです。ここに、永年作物を栽培することの難しさがあります。今年の管理は、去年の影響を受け、来年の管理は、今年の影響を受ける。大げさに言えば、歴史を引きずりながら、作り続けなければなりません。

 


葡萄通信 01/06/25

写真は、境川農場のピオーネのピオーネの摘粒後の様子です。

萌芽から、誘引、開花、摘粒、摘心と次から次へと栽培管理は進み、その間、かん水、草刈、農薬散布、ジベレリン処理、カサかけなど、やらなければならない事が多く、最も忙しい季節を夢中で過ごしましたというのが、実感です。

作柄は、その結果であると私は、常々考えてきました。今のところ、特に問題なく、良い結果が期待できそうです。

しかし、生育を観察しながら、施肥や剪定などの修正点を幾つか確認しています。この積み重ねが成果として現われるのです。

 


葡萄通信 01/06/01

境川農場のピオーネの房作りを終了し、ホッとしています。

この3週間は、甲府の第一農場のデラウエアのジベレリン処理に始まり、第二農場のピオーネの誘引(枝を棚の針金に固定)、房作りとジベレリン処理、第一農場のベリーAの誘引、房作りなど忙しい毎日でした。

開花直前から、開花中に房作りをしないと十分に粒が着かないので、どうしても早く終わらせたいとあせってしまいます。

この間の生育は旺盛で、病虫害も発生しやすく、気が抜けません。これまでは、順調で、収穫が楽しみです。毎年、毎年、確実に良くなっているのが、励みになります。

 


目次へ