葡萄通信 98/12/25


’98.12.25のライムギ
境川農場は、何度か見回りに行く程度で作業は、ほとんど何もしていません。-3℃でもムギもブドウ元気です。
また、上旬にはたっぷりと降雨もあり冬の寒さにも十分耐えてくれることでしょう。

甲府の上阿原(かみあはら)農場で、デラウエア、ピオーネ、マスカットベリーAの剪定(40アール)を終了しました。
甲府市と境川村では生育差(春の訪れ)が5日ほどあり、さらに枝に窒素成分を塗布することにより休眠打破されさらに3日ほど萌芽が早まります。たった7日ほどのことですが、萌芽から収穫までの日数は、わずか100日前後なので、労力とリスクを分散させることが出来ます。冬にやる仕事がたくさんあります。


葡萄通信 98/11/19


肥料をかけてライムギの種を蒔き3週間ほど経過しました。ここ境川農場(30アール)は、’92年に棚田を造成しブドウと土を同時に育ててきました。たい肥、カキ殻などの有機質肥料と除草剤を使わずにライムギ、雑草を刈り取り土に返す草生栽培マイクロスプリンクラーによるかん水、独自開発した簡易雨除けハウス栽培に適した新しい仕立て方(新短梢剪定、改良ケイン型)などを取り入れ、新しいブドウ栽培理論を実証している農場です。

肥料内容
ブドウに肥料を与えるという意識よりもブドウに合った土壌環境を整えるために肥料を入れているので、普通栽培と比較すると、栄養分としては半分以下程度です。土壌分析の結果でリン酸と微量要素のマンガンと亜鉛の不足が指摘されたので、SBTたい肥、アルファルファたい肥、リン酸ぼかし、骨粉、過燐酸石灰、硫酸カリ、土壌改良材、微量要素肥料を全面散布しトラクターで浅く耕起しライムギの種を蒔いてからSBT液(ミネラル酸性水)をかん水しました。

前年は、雑草草生の不耕起栽培で、SBTたい肥、カキ殻、SBT液のかん水だけでしたので、今年はいろいろなものが入って土がびっくりしているかもしれません。土壌分析はブドウの状態に疑問がある時だけ実施します。


葡萄通信 98/10/15


10月15日の境川農場は収穫が終わり、究極のブドウをお届けするために次年度に向けての栽培管理がスタートしました。
収穫後の葉、枝,樹などをよく観察することが土作りの第一歩となります。今年は生育期間中のブドウの状態から
微量要素の欠乏の可能性を感じたため、開園6年目にして初めて土壌分析(化学的に)をしました。

 

 

 


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