葡萄通信99/3/12

3月上旬には暖かい日もあり、春の訪れが早まりそうでしたが、今週は、曇天で寒い日が多くほっとしています。四季がはっきりしている方がブドウにとって良いようです。境川農場では、チッパーで枝を粉砕する作業が終了しました。昨年育った枝の90%を土に返したことになります。以前は、当園でも枝を焼却しておりましたが、資源の有効利用を考えたいものです。

ふわふわとした土とライムギの緑とピンクの花の織り成す風景がここにはあります。生命の息吹を感じおいしい空気をたっぷりと吸い込むと、生きている全てのものに感謝の気持ちで一杯になります。

 


葡萄通信99/2/14

2月10日に境川農場の剪定作業が終わりました。今年の冬は、乾燥状態が続いていて、春からの生育に何らかの影響がありそうです。しかし、当園では降雨量0.5mmの11月にたっぷりとかん水してあり、まったく心配していません。1月も例年の30%の降雨量しかなく、11日の15cmの降雪に内心ほっとしております。これから、ブドウ蔓を粉砕したり、樹の皮をむいたり、蔓を棚にしばったりと農作業は続きます。そろそろ、納税申告の準備をしたり、講演会、研究集会、視察の予定もあり早めに作業を進めたいと思っています。

 

 


葡萄通信99/1/15

境川農場でピオーネの剪定作業が、1月2日より始まりました。これは、強制摘心短梢剪定栽培という方式で12芽の蔓(1.5m)を1芽(3cm)にします。カリフォルニアのスパープルーニングと理論上同じで、樹幹が6mから15mぐらいで、栽植本数10アールあたり30本から40本と普通栽培の約6倍のブドウが植えられております。この栽培方式と土作りによりコストを削減し、品質を上げ規模を拡大できるかもしれないと考えています。

1月11日上阿原農場のデラウエアとピオーネの萌芽を早めるためのメリットシアナミド処理(ローラーを使って枝に窒素成分を塗布する)を行う。


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